■バンドルファイバーの取り付け■

ここでは、アクトンの分光器へのバンドルファイバーの取り付け、アライメント方法を記述します。

バンドルファイバーは、数本のファイバーを束ね、分光器の取り付け方向の出口で、1直線にスリット状に並べたものです。(見づらいですが、下図参照)

このファイバーを分光器のスリット前のXYマウントに取り付けます。取り付け方向に注意して下さい。出口がスリット状になった方に、付属の下図のような治具を通し、XYマウントに差し込みます。スリットにぶつかるまで差し込んだら、この治具のイモネジを止めます。

後は、ファイバーの回転位置と、XY位置を決めます。

 

まず、分光器のスリットをいっぱいにあけ、中心波長を0nmとします(0次光を見ます)。室内光で適当な強度で画像が見えるようなパラメータを設定して下さい。CCDのフォーカスがきちんと合っていれば、下のように、ファイバーの1本1本が分離されて、像として見えるはずです。

最初に回転をあわせます。WinSpecをFOCUSモードで走らせ、像を見ながら、ファイバーを回転させます。この時、ファイバーの像付近だけをROI設定(Imaging mode)した方が確認しやすいでしょう。ファイバーが、縦に1直線になるように調整して下さい。

 左図のような感じです。

 

 

回転があったら、XYマウントの上と横にあるイモネジで、ファイバーを固定して下さい。

次に、XYの位置を調整します。Y(縦)方向は、像が大体真中になるように、調整して下さい。

X方向は、スリット幅を徐々に狭めていって、スリットの中心に来るように調整して下さい。